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沖縄市・コザのシェアオフィスに新拠点 岡野バルブ製造


週刊経済2021年10月5日発行

DX人材の育成拠点として

発電プラント向けバルブ製造業の岡野バルブ製造㈱(北九州市門司区中町、岡野武治社長)は9月1日、沖縄県沖縄市中央1丁目の創業支援施設に新拠点を開設した。
場所は通称「コザ」と呼ばれる市の中心街に位置する一番街商店街内の「スタートアップ ラボ ラグーン」の2階シェアオフィス。同社がバルブの国内トップメーカーとして長年培ってきた技術にDX(デジタルトランスフォーメーション)を組み合わせた「未来型ものづくり企業」への進化を目指す中、周辺に米軍基地が隣接するなど国境を越えた交流人口が多く、若者を中心としたITエンジニアや企業家などが集う地理的環境から、パートナーシップとしてのネットワーク作り、さらに将来的な雇用創出の場としても期待できるとして開設を決意。当面は20~30歳代の社員3人を常駐させ、DX化を進める上で不可欠な技術者を育成するとともに、今後は周辺に単独オフィスを構え、同所を開発拠点として機能させることも視野に入れる。
岡野社長は「ベンチャーマインドを持った人々と交流することが大事。エネルギッシュな街で様々な刺激を受けながらITに関する素養を身に付け、またDXの実現に向けモノづくり産業と地方都市を結びつける橋渡し役を担うことで地域の活性化にも貢献したい」と話している。