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沖ノ島を題材にした8K×VR映像を制作 NTTドコモ九州支社
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ドローンを使用して撮影
㈱NTTドコモ九州支社(福岡市中央区渡辺通2丁目、髙木一裕常務執行役員支社長)は、このほど世界文化遺産登録された沖ノ島を題材にした8K×VR(仮想現実)映像を制作し、9月2、3日に開催された「別ウインドウが開きます宗像FES」で発表した。さらに今後、宗像市内の公共施設などで見られるように調整している。
宗像市と宗像大社から特別許可を受けて、ドローンにカメラを装着し「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群のうち、沖ノ島の全貌を360度の映像で収録。その素材をVRさらには8Kに対応するようにスマートフォンとヘッドマウントディスプレイで視聴できるアプリケーションを開発した。通常、スマートフォンの再生では8Kコンテンツの再生はできないが、パノラマ超エンジン(PCE)を用いることで2K解像度のパネルを2枚同時に再生すればよいため、スマートフォンでも8K相当の映像品質での視聴が可能となった。
本土から約60㎞、周囲約4㎞の沖ノ島は、4〜9世紀、国家安寧と大陸への航海の安全などを願う国家祭祀が行われた島で、銅鏡や黄金の指輪、馬具、シルクロード由来のガラス製品など約8万点の奉献品(国宝)が出土し、「海の正倉院」とも称される。また、現在でも「古代祭祀の変遷を示す考古遺跡」がほぼ手つかずの状態で残されている。さらに、沖ノ島への入島は宗像大社の神職以外は原則禁じられているほか、船舶の接近も許されない遺産価値の高い島。
2017年9月12日発行