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江戸川乱歩賞最終候補作を書籍化  Y設計室の家原社長    建築平面図つき


 有限会社Y設計室(福岡市中央区赤坂1丁目)の家原英生社長は3月11日、自身が執筆した推理小説を出版した。初出版。
 作品名は「(仮)ヴィラ・アーク 設計主旨 VILLA ARC(tentative)」。同作品は第62回江戸川乱歩賞最終候補作。建築士の主人公を中心に様々なミステリーが繰り広げられる。建築を図面上ではなく物語として設計したという同作品の冒頭ページには物語の謎を解く鍵となる平面図がついている。サイズは四六判上製本、336ページ建てで価格は1500円(税抜)。全国の書店で販売する。家原社長は「江戸川乱歩賞候補となったことで、知人に出版社書肆侃侃房(しょしかんかんぼう)を紹介してもらい編集長に読んでいただいたところ、出版する運びとなった。思いついていた建築物のアイデアがあり、それを計画案や論文にするのではなく、物語として書いたらより多くの人に伝わるのではないかと考えた」と話している。
 同社は1988年8月設立。資本金300万円。従業員は4人。家原社長は東京都杉並区出身。1956年4月4日の60歳。九州大学卒。趣味は小説執筆と読書。