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水素火炎可視化デバイスを共同開発中 九州計測器


週刊経済2023年8月22日発行号

四国総合研究所と

電子計測器販売の九州計測器㈱(福岡市博多区山王1丁目、岩倉弘隆社長)は、水素火炎を可視化する着用型のデバイスを開発している。
四国電力グループの㈱四国総合研究所(高松市、越智浩社長)との共同開発で進めているもの。水素火炎は、無色透明のため人の目では視認できないが、紫外と赤外にある発光を捉えることで可視化を可能にするという。水素火炎の検査や監視業務、水素火災の対応などにおいて、水素火炎の有無や位置、規模を確認できるようにする。また身に付けて使うウェアラブルデバイス仕様で、ハンズフリーのため点検や研究などを効率的に進められる設計にしている。岩倉社長は「水素エネルギー実用化社会に向けた製品開発に注力している。可視化によって、水素を扱う際の安心安全の向上に役立てたい」と話している。
同社は1973年4月設立。資本金3500万円。電子計測器や検査装置の販売を中心に受託開発、修理、校正などを手掛けている。従業員数は61人。