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水中に含まれる油分の自動抽出装置開発へ 太平環境科学センター
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週刊経済2021年2月9日発行
5月の完成目指す
水質、土壌などの分析、測定業務を手掛ける㈱太平環境科学センター(福岡市博多区金の隈2丁目、坂本雅俊社長)は、5月の完成を目指し新たな自動分析装置の開発を進めている。
開発しているのは不揮発性物質の総称で、水中に含まれる油分の指標となるn-ヘキサン(ノルマルヘキサン)の抽出装置。油分として海域や陸水域において、水の価値を損なったり、下水処理場の機能を阻害したりするn-ヘキサンは、環境基準として検出されないこと(検出下限値0・5㎎/L)と定められている。分析工程では、水と油分の分離に時間がかかることや、臭いが発生する場合もあるため、自動化で夜間を有効活用した分析作業の実現にも期待を込める。