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比恵町に福岡営業所移転 東京のカツデン


週刊経済2023年11月14日発行号

ショールームとデポ機能を新設

住宅用シースルー階段(階段の骨組みと段板のみで作られる階段)を製造・販売するカツデン㈱(東京都台東区、坂田清茂社長)は10月2日、福岡営業所を福岡市博多区山王1丁目から同区比恵町に移転した。
人員増により手狭になったため。場所は「ファミリーマート筑紫通比恵町店」近く。オフィス面積は約2・5倍の186㎡に拡張した。1階には試作品を設置できるショールームと、製品を保管するデポ機能を新たに設け、2階が事務所スペースとなっている。スタッフは荒川俊之営業所長含む営業2人、設計2人、商品開発1人など計7人。同社の主力製品であるシースルー階段は、1軒ごとの間取りに合わせた設計で、手すりや段板、ささら桁などカスタマイズできる点を特徴としており、ハウスメーカーや工務店が顧客先。5年前から福岡営業所を置いているが、九州南部へ距離があったことから今回同日に鹿児島営業所を新設した。同社では「島根の工場を増築し、商品の生産体制も強化している。福岡では世帯数が増えていることをビジネスチャンスと捉え、まだ一般的ではないシースルー階段をより多くの人に知ってもらえるよう取り組みたい。また店舗やオフィスなど非住宅向けにも力を入れていく」と話している。
同社は1958年6月創業。2003年2月設立。屋内のスチール製シースルー階段の製造を業界で先駆的に開始。このほかインテリア・エクステリアの開発や、シェアサイクルの自転車ラック製造なども手掛ける。資本金は7千万円。2023年5月期売上高は37億6千万円。従業員数は210人(23年6月時点)。