NEWS

  • 地域

毎日福岡会館と西鉄日本橋ビルを交換へ  毎日新聞社と西鉄    天神再開発の推進・協力で基本合意


 株式会社毎日新聞社(以下毎日新聞、東京都千代田区、朝比奈豊社長)と西日本鉄道株式会社(以下西鉄、福岡市中央区天神1丁目、倉富純男社長)は5月19日、毎日新聞所有の「毎日福岡会館」(同区天神1丁目)と西鉄所有の「西鉄日本橋ビル」(東京都中央区日本橋3丁目)を互いに譲渡する基本合意書を締結した。
 これは地域の活性化、福岡の発展に向け、協力して天神再開発を推進することで合意したもの。毎日新聞は、西鉄を中心とした「天神明治通り街づくり協議会」の発足以来、天神地区の活性化に向け協力してきた。今回、毎日福岡会館の将来像を検討した結果、天神地区の発展に尽力してきた西鉄の企業姿勢に賛同し、譲渡することを決めた。取材・営業拠点としての福岡本部はそのまま存続させる。一方、西鉄は交通や都市開発を中心とした自社の事業活動を通じて、さまざまなステークホルダーと共に天神地区の発展に取り組んできた。中でも天神明治通り街づくり協議会では、「アジアで最も創造的なビジネス街」を将来像に今後の機能更新を見据えた街づくりを推進。両ビルは6月末をめどに引き渡し予定で、毎日福岡会館は那珂川沿いの魅力ある場所に位置しており、西鉄は今後取得資産を天神の機能更新の中で、その魅力や価値の向上に有効に生かす考え。
 毎日福岡会館は明治通り沿い、複合施設アクロス福岡の北側に立地。1969年8月完成。敷地面積は2314平方m。建物は鉄骨鉄筋コンクリート造り地上16階、地下1階建てで、延べ床面積が2万2075平方m。建物北半分を西鉄のビジネスホテル「西鉄イン福岡」が占め、南半分のオフィス棟には毎日新聞福岡本部のほか、オフィスや店舗が入居する。
 西鉄日本橋ビルは西鉄が約66億円を投じて首都圏初となるオフィスビルとして建設し、2012年5月に完成。JR東京駅の東側(八重洲口側)、同駅や東京メトロ銀座・東西線「日本橋駅」から徒歩3分、都営浅草線「日本橋駅」から同4分の好立地。敷地面積は894平方m。建物は地上8階、地下1階建てで、延べ床面積は6744平方m。現在、オフィスや店舗が入居している。