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母校・大分大学から名誉博士号 第一交通産業の黒土始会長


同大3人目で日本人初

第一交通産業㈱(北九州市小倉北区馬借2丁目、田中亮一郎社長)の黒土始代表取締役創業者会長は9月6日、大分大学(北野正剛学長)から名誉博士の称号を受けた。
黒土会長は同大の前身・大分高等商業学校の出身(徴兵のため中退)で、永年の社会貢献の功績を称えて贈ったもの。同会長は全国34都道府県でタクシー事業を展開する同社を一代で築き上げ、2013年に旭日中授章、昨年には紺綬褒章を受章。また、17年の九州北部豪雨では個人として福岡県内だけでなく、被害を受けた大分県にも義援金を贈った。同大の名誉博士称号は、ピロリ菌の発見でノーベル医学・生理学賞を受賞した海外の2人の研究者に次いで3人目。日本人では初めて。
9月6日には北九州市の同社で授与式を開き、北野学長から黒土会長に名誉博士号の称号が手渡された。授賞式で北野学長は「タクシー業界にとどまらず各方面に多大な社会貢献をされてきた。私どものような地方大学の称号を受けていただくのは、私どもにとっても大変名誉なことだと思う」と話した。これに対して黒土会長は「夢のような称号をいただき感謝している。称号に恥じないように活動を続けていきたい」と話した。
黒土会長は大分県中津市の出身で、1922(大正11)年1月31日生まれの97歳。60年に同社の前身・第一タクシー㈲を設立。64年には同社を設立し、2001年代表取締役会長に就くまで社長を務めた。15年11月取締役名誉会長に就任。17年7月から代表取締役創業者会長を務めている。

2019年9月18日発行