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橋梁下部工のモニタリングシステムを開発  福山コンサルタント


遠隔地から計測可能

交通・都市などの調査・計画・設計コンサルタントの㈱福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)は、橋梁下部工のモニタリングシステムを開発し、7月1日から提供開始した。
あらかじめ橋脚の複数点に設置した無線または有線通信タイプの加速度センサと携帯通信回線によるインターネット接続を用いて、現地に行かずに橋脚の振動データを計測し、計測結果から橋梁下部工基礎の洗掘量を導出するもの。同社ではこの技術を用いた鉄道橋下部工の洗掘評価の実績を多数有しており、同技術をリモートモニタリング対応とする開発で道路橋への適用を図った。同社では「橋梁下部工の洗堀状況確認は洪水発生時などに現地に赴く必要があるため、時間を要すると共に危険を伴っていた。本システムを導入することで、現地に行かずに迅速かつ安全に、河川内橋脚の洗掘状況の異常検知および橋梁の通行可否の判断などが可能となる」と話している。
同社は東証ジャスダック上場の㈱FCホールディングスの中核会社。1949年創業、63年11月設立。資本金4億円。2019年6月期グループ売上高は73億3500万円。従業員337人(グループ)。

2020年8月11日発行