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業界初の3DCAD連動溶接ロボット導入   三松   多品種小ロット生産に対応


 液晶・半導体装置部品など製造の株式会社三松(筑紫野市岡田3丁目、安岡貞勝社長)は2月20日をめどに、業界初となる3DCADと連動した溶接ロボットを導入する。
 これは1年ほど前から同社が、3DCADメーカーや産業用ロボットメーカーと共同で開発してきたもの。通常、溶接などの産業ロボットは、事前に溶接アームなどを加工物に接触させ、作業の工程や位置などを記憶させるティーチングという作業が必要だった。加工物の固定位置やアームの角度を微調整し、生産を開始するには1日~2日ほどの時間を要したため、同社のように多品種小ロットの生産をする場合には、ロスが多かったという。新開発したアーム式の溶接ロボットでは、3DCADと連動し、パソコン上のプログラムのみでティーチングができるよう簡略化している。画像確認しながらバーチャルで進めることも可能で、加工物の形状や作業工程にもよるが、ティーチングに要する時間は約1時間に短縮できるという。これにより工場内の省人化を図る。
 同社は1972年3月設立、資本金8,500万円、従業員約95人。05年6月期の売上高は約20億円。