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業況DIは前期比21・5ポイント悪化のマイナス38・2  福岡商工会議所


1―3月期の地場企業経営動向調査

福岡商工会議所(藤永憲一会頭)は4月22日、20年1月―3月期の地場企業経営動向調査を公表、自社業況DI(全業種、回答数552社)は前期(19年10月―12月期)に比べて21・5ポイント低下、マイナス38・2と東日本大震災直後の11年4月―6月期(マイナス39・3)以来の悪化となった。業種別では全業種でマイナス値。マイナス値が大きい順に運輸・倉庫業(マイナス67・5)、卸売業(マイナス48・5)、サービス業(マイナス44・4)、製造業(マイナス39・7)、小売業(マイナス30・7)、建設業(マイナス11・7)となっている。項目別でも売上額、営業利益はじめすべての項目で下落。売上額は前期の18・9ポイント悪化のマイナス33、営業利益は20・6ポイント悪化のマイナス39・7、資金繰りは9ポイント悪化のマイナス14・9、販売価格は9・2ポイント悪化のマイナス11・6、製品在庫は1・5ポイント悪化のマイナス6・4となっている。
また、企業の声としては、「インバウンド向けバス事業者が一般市場に入り込み、受注価格が下落。加えてコロナ感染拡大防止による外出自粛によって、貸切バスで7割、乗り合いバスでは5割減と利用客が大幅に減った」(旅客運送)、「消費税増税、宿泊施設の相次ぐオープンに加え、新型コロナウイルスの影響で、売り上げ、稼働率、単価は急激に下落」(ホテル・旅館)、「新型コロナウイルスの影響で、今後3カ月程度は大幅な売り上げ減が見込まれ、資金不足に対する対応を余儀なくされてくると思われる」(建物サービス業)など客足や売り上げの減少、資金繰りへの懸念などが挙がっている。次期(4月―6月期)見通しは、今期よりも11・3ポイント低下のマイナス49・5とさらに悪化する見通しとなっている。

2020年4月28発行