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業務用抗ウイルスエアコンフィルター発売  新北九州工業


病院や介護施設での需要見込む

家庭用エアコン、換気扇向け不織布製品の製造、販売事業などを手掛ける新北九州工業㈱(福岡市早良区祖原、渡辺久也社長)は6月5日、抗ウイルス効果を持つ業務用エアコンフィルターを発売した。
名称は「フィルドゥ」。銅成分を染み込ませた繊維を原料にした不織布製で、銅イオンがホコリに付着するウイルスの増殖を抑える抗ウイルス効果を持つ。A型インフルエンザウイルスを用いる抗ウイルス性試験法「JIS L1922:2016」で十分な効果があるとされる評価値を超えており、抗メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と、抗カビでの試験でも基準値を上回ったという。天井埋め込み型エアコン向けで、価格は60㎝×60㎝の2枚入り1600円(税抜)。衛生対策の強化として、まずは病院や介護施設への導入を目指す。渡辺社長は「インフルエンザウイルスのような表面にエンベロープ(脂質二重膜)を持つウイルスで有効性を確認した。これまで家庭向け製品をメインに手掛けてきたが、業務用市場開拓にも力を入れる方針」としている。
同社は2015年7月設立。資本金1千万円。売上高約2億円(2019年6月期)。従業員20人。

2020年6月30日発行