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桂川町吉隈の天道工業団地に倉庫が完成   コーリンエンジニアリング   搬送業務効率化など狙い


 コージェネレーションシステム(以下コージェネ)や発電装置製造のコーリンエンジニアリング株式会社(粕屋郡宇美町障子岳南3丁目、幸松了社長)が、嘉穂郡桂川町大字吉隈の天道工業団地内に建設していた「天道倉庫」が10月下旬に完成した。
 同社ではこれまで、材料や製品を保管するため粕屋郡久山町で倉庫を借りていたが、自前の倉庫を確保することで、搬送業務の効率化や賃料削減などのコストダウンを図る。投資額は土地代を含み約1億5,000万円。
 場所は同町北部に位置する天道工業団地内で、株式会社冨士機桂川工場の西側隣接地。取得した用地は1万400平方mだが、うち6,000平方mを倉庫として使用し、残り約4,000平方mは他社に賃貸する。倉庫建物は平屋建てで、延べ床面積が1,680平方m。設備としては15トンと5トンのクレーンを装備する。常駐スタッフは2人。
 同社は昨年7月、筑紫野市天山の用地7,600平方mを取得し、ガスコージェネ専用の倉庫兼試験場「筑紫野倉庫」も建設しており、1月中に完成予定。

 ISO9001認証を取得
 また同社は品質マネジメントシステムの国際規格「ISO9001/2000年版」の認証を10月28日付で取得した。
 これはさらなる品質管理の向上や、今後の需要拡大が予想されるガスコージェネ分野などで新規受注する際などに有効と判断し、取得したもの。04年9月から準備に入り、昨年1月にキックオフ宣言していた。取得後は週始めの会議のトップにISOに関する報告会を開くなど、一層の品質管理向上に努める。
 審査登録機関は財団法人日本品質保証機構(JQA)で、登録証番号は「JQA―QMA12474」。登録活動範囲は(1)コージェネ、(2)エンジン発電装置(常用・非常用)、(3)防音パッケージの設計および製造。
 同社は1986年創業、91年設立。資本金5,700万円。従業員120人。艤装と防音技術で大手企業のOEMに特化し、特に中型コージェネの防音エンクロージャ(防音パッケージ)では全国シェア50%を超える。近年のコージェネ市場拡大により、05年4月期の売上高は32億9,900万円まで伸長。04年8月には東京三菱銀行保証の無担保私募債1億円を発行するなど、都銀・地銀ともに取引行を増やし、相次ぐ設備投資に備えている。