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株式移転による持ち株会社設立の検討開始  西日本シティ銀行    来年10月めどに


 株式会社西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、谷川浩道頭取)は、株主総会の承認と関係当局の認可を前提に、来年10月をめどに株式移転による持ち株会社の設立について検討を開始した。
 これは10月23日開催の取締役会で決議したもの。同行グループを取り巻く経営環境は、経済活動のグローバル化が進む一方で、国内では人口減少と超高齢社会の到来、生活スタイルの変化と価値観の多様化、さらには情報通信技術の発展を背景にした他業態の銀行業への参入による競争の激化など、従来とは全く異なる姿へと変容しつつある。同行では、このような環境変化に適応していくため、グループ経営管理態勢の再構築を図りグループ総合力を強化する観点や今後の地方銀行再編を視野に、持ち株会社設立の検討を開始した。
 持ち株会社に西日本シティ銀行や長崎銀行、西日本シティTT証券、九州カードなどが子会社として連なる形を想定しているが、詳細な日程や株式移転の方式を含む具体的な内容は、今後の検討を踏まえ、決定次第公表する。同行では「引き続き、地域に根ざした総合金融グループとして、地元経済の発展と地方創生の実現に向けて、グループの総力を挙げていきたい」と話している。
 同行は、2004年10月に株式会社西日本銀行と株式会社福岡シティ銀行との合併で発足。以来、公的資金完済や地銀共同システムへの移行など合併に伴う諸課題を解消し、地銀同士の合併として貴重な成功事例と評価されるまでになった。昨年4月からは3カ年の中期経営計画「New Stage 2014~汗をかこう~」をスタートさせている。