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株式公開、施設投資コスト増で増収減益  メディアファイブ    取引先拡大で23.8%増


 システム開発、ITエンジニアの派遣を主力事業としている・メディアファイブ株式会社(福岡市中央区天神3丁目、上野英理也社長)の08年5月期決算は、売上高が9億6,100万円で前期比23.8%増、経常利益が3,000万円で同27.2%減の増収減益だった。営業利益は4,600万円で同7.2%増、純利益は1,600万円で47.5%減だった。
 IT技術者の育成需要増に伴い、取引先が63社から68社に拡大し増収となったが、研修センター規模拡大による投資コストの増加や、それに伴う自社スタッフ採用枠の増大、昨年10月の株式公開に関するコストがかさんだことから利益は減少した。今年6月、エンジニアリング本部を分割してSES(システムエンジニアリング)本部、開発本部を新設し、各センターに適性人数を配置、良質の技術者を育成している。今期売上高が11億5,000万円、経常利益が4,000万円、純利益が2,000万円を見込んでいる。

 10月めどに北九州市小倉北区に研修センター開設

 また、同社は今年10月、北九州市小倉北区魚町にIT関連の技術者を育成する「北九州研修センター」開設を計画している。投資額は約1,500万円。
 場所は小倉駅南側周辺。福岡市内におけるIT育成需要が増加傾向にあることから、他の地域での営業強化を図るもの。研修センターの開設は本社に次いで2カ所目。フロア面積約100平方メートルで検討しており10人体制となる。
 同社では「北九州は地の利がある。北九州研修センターが軌道にのれば、学生の多い繁華街を中心に、他地域での研修センター開設も視野に入れている」と話している。
 同社は1996年6月設立、資本金1億7,582万円、従業員数230人(正社員131人)。06年10月25日、Qボードに上場した。
 上野社長は福岡市早良区出身、1959年9月17生まれの47歳、鹿児島大学理学部数学科卒、趣味はスポーツ。