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松村家住宅や仕込蔵などが国の有形文化財に ジョーキュウ 登録11カ所
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老舗醤油メーカー、株式会社ジョーキュウ(福岡市中央区大名1丁目、松村等彰社長)が所有する中央区大名にある先代の松村久吉社長の住居だった「松村家住宅」の母屋含め4カ所と本社敷地内の建造物7ヵ所の計11カ所が11月21日、国の登録有形文化財に認定された。
同社は、歴史ある建造物を良い形で保存していくことや、来年の創業160周年を際して、より多くの人に周知していくことを目的に、今年4月に国に申請していた。今回、登録されたのは本社敷地内にある座敷や蔵、松村家住宅の母屋や洋館など。中でも1番古いものでは現在も使用している仕込蔵で、創業間もない1862(文久2)年に創設されたという。また、以前は先代の住居として使用されていた「松村家住宅」は本社北側の道を挟んで向かいにあり、現在1階は貸しテナントで手打ち蕎麦屋「やぶ金」、2階は落語の発表会や盆栽の展示会などのイベントスペースとして活用している。隣接する小売店は平日のみの営業だが、今後は祝日ではない土曜日も営業し、今回登録された建造物を広く見てもらう方針。松村克己取締役経営企画室長は「地域のシンボルとなれるよう今後も永く保存していき、価値を高めていきたい」と話している。
同社は1855年創業。1926年2月設立。資本金9200万円。醤油やだし、味噌などの製造販売を手掛けている。従業員87人。