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東証グロース市場に上場 売れるネット広告社


週刊経済2023年11月28日発行号

サービス拡充や採用活動費に

ネット通販事業者向けのクラウドサービス、マーケティング支援サービス㈱売れるネット広告社(福岡市早良区百道浜2丁目、加藤公一レオ社長CEO)は10月23日付で、東京証券取引所グロース市場に新規上場した。
マーケティング手法拡大のためのサービス拡充や販売促進費、採用活動費に充てるもの。初値は公募価格を8・0%下回る837円だった。
同社はインターネット広告の費用対効果を改善させるクラウドサービス「売れるD2Cつくーる」、専任コンサルタントが1200回以上のABテストに基づいたコンサルを実施する「売れるネットこんさる」を専門にし、契約先の売上拡大を支援している。2022年7月期から収益認識会計基準などを適用。売上高は総額表示(取扱高)から純額表示に変更しており直近の2023年7月期売上高は前期比13・7%増の9億5900万円(適用前の売上高に該当する取扱高は20億5千万円)、営業利益は1億5100万円(前期は7700万円の損失)、経常利益は1億6600万円(同6700万円の損失)、当期純利益は1億1300万円(同5200万円の損失)。
24年7月期売上高は前期比9・6%増の10億5100万円、経常利益は同47・1%増の2億4500万円の増収増益を見込んでいる。加藤社長は「新規事業戦略としてM&Aを視野に入れた海外展開、ノウハウ生かしたオフライン広告事業や他業界への横展開の準備を進め事業拡大を図る」と話している。
同社は2010年1月設立、資本金1千万円、従業員数45人。東京都港区台場2丁目に東京オフィスをもつ。