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東区みなと香椎3丁目に物流センター 横浜の横浜冷凍


完成は2021年1月

冷蔵倉庫業や水産品加工などを手掛ける横浜冷凍㈱(横浜市西区みなとみらい4丁目、岩渕文雄社長)は福岡市東区みなと香椎3丁目に物流センターを建設する。県内3拠点目で、完成予定は2021年1月。
博多港は九州最大の貿易港で、海外では東アジア圏の玄関口となっており、航海上有利である点から開設したもの。アジア圏からの貨物を九州、中国地方へ送り込む拠点とする考え。名称は「アイランドシティ物流センター(仮称)」。場所はべジフルスタジアム南西側のアイランドシティ港湾関連用地E区画。敷地面積は1万4503㎡。鉄筋コンクリート造4階建てで、延べ床面積は2万7206㎡。総工費は土地代含め約80億円。収容能力は、3万2264トン。福岡物流センター(糟屋郡粕屋町)、箱崎物流センター(福岡市東区箱崎ふ頭5丁目)と合わせ8万8000トンとなる。設備は1階~4階まで冷蔵倉庫で、冷却設備は自然対流冷却方式(Sittory2)を導入。乾燥や冷凍やけ、色あせを抑え、貨物の品質を保ち、長期間の保管を可能としている。また移動棚とカーゴ・ナビゲーション・システムを組み合わせることで作業を効率化し、省人、省力化を図る。取扱品物は、輸入貨物は原料系貨物に加え、近年需要が増加しているコンビニレジ横に置かれるフライドチキンなどの半加工品や冷凍食品など。輸出品はサバなどの原料を想定している。そのため、原料系の貨物保管に優れ、通関機能を持つ港湾型物流センターと冷凍品など細かい在庫管理と回転率の高い貨物を保管することに優れた物流型(流通型)冷蔵倉庫の両方の特徴を持つ。また、同社は長崎市に魚の選別、凍結をする施設を建設しており、同県周辺の海域で漁獲した魚を同センターからアジア、アフリカなどの国へ輸出する構想があるという。吉川俊雄会長は「世界のハブ港のバックアップ施設として、世界に自慢できるような施設をつくりたい」と話している。
同社は1948年5月設立。資本金143億342万円。売上高1717億7200万円(18年9月期・連結)。従業員1630人(同)。

2019年8月20日発行