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東区の河野名島病院の旧館をリニューアル 済世会河野病院グループ
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週刊経済2021年11月16日発行
1億円強を投じ改修
糟屋郡篠栗町尾仲の河野病院はじめ3つの精神科専門病院などを運営する医療法人済世会 河野病院グループ(本部・同所、河野正美理事長)が1億円強を投じて改修していた河野名島病院(福岡市東区名島4丁目、南川喜代晴院長)の旧館リニューアル工事が10月18日に完成した。
1957年の開業時から建つ旧館は、これまでに何度も改修を重ねているが、今回は老朽化した外壁の改修や屋上防水工事、エントランスや1階のロビーや事務室、共用廊下、トイレなどの改装を実施。外観は新館との調和を図り、全体的には柔らかい印象のグレージュと白(縁部分)を基調としながら、エントランス側右手の外壁にはウッド調の壁材を用いて温かみをさらに加えた。また、1階ロビーや共用部などの内装も清潔感のある白を基調に壁の一部や受付カウンターに木目調を採用するとともに、LED照明器具への一新で館内の明るさを増した。また、共用部やトイレの改修ではユニバーサルデザインを導入した。同病院の早川智雄事務長は「今回のリニューアルでは特に衛生面や館内の明るさに配慮した。安心して受診していただくとともに、患者様の気持ちを少しでも明るいものにしていけたら。また、職員の士気向上にもつなげていきたい」と話している。
同法人は1946年6月開業、51年7月設立。河野病院や河野粕屋病院(糟屋郡宇美町神武原6丁目)、河野名島病院の3病院などを運営。河野名島病院は1957年に開業。敷地面積は5643㎡。旧館は4階建てで、延べ床面積は5787㎡。病床数は179床。常勤医は5人で、職員数は100人超。入院病棟・外来部門のほか、デイケア、訪問看護ステーション、グループホームなど、精神疾患患者の社会復帰を支援する施設を充実している。