東京都のデータ利活用実証プロジェクトに選定 　ゼンリン

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移動弱者のルート最適化など目指す

住宅地図メーカーの㈱ゼンリン（北九州市戸畑区中原新町、髙山善司社長）と、㈱ゼンリンデータコムのゼンリングループは８月７日、レイ・フロンティア㈱（東京都）と㈱ミライロ（大阪府）とともに東京都の「データ利活用実証プロジェクト（官民連携ＤＰＦコア事業実証プロジェクト）」の事業者に選定された。
ゼンリンは「“バリアフリー経路情報の精緻化”に向けた、地図整備と更新手法の確立」を目指し、交通結節点における地図データベース構築と、その上に車いすユーザー向け施設情報や走行データなどを組み合わせることで、ルート情報の妥当性検証や移動弱者が快適に移動できるためのルート最適化に取り組む。ゼンリンデータコムはゼンリンのサポートや、フォーマット仕様の検討、外部データと連携したルートの妥当性を評価するための検証用ＷＥＢブラウザを構築する。レイ・フロンティアは外部データなどの提供、ミライロはバリアフリー向け施設情報との連携などを担う。プロジェクトは東京都西新宿エリアを対象に、８月から１１月まで実施予定。
同社では「今後の地図整備エリアの拡大および継続的な地図のメンテナンス手法を確立し、より多くの地域での課題解決を目指していく」と話している。

2020年9月8日発行