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東京都でICT活用のUIターン相談会 五島市とNTTドコモ九州支社
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週刊経済2021年12月14日発行
魅力をリアルタイムで体験
長崎県五島市(野口市太郎市長)と㈱NTTドコモ九州支社(齋藤武執行役員支社長)は、同市への移住下見や観光案内をリモートで実現する試みとして12月25日、東京都でXR(※)や関連ICT技術を活用したUIターン相談会の実証実験を実施する。
両者は昨年7月に「地域活性化及びまちづくりの推進に関する連携協定」を結んでおり、今回はドコモのXR技術などを活用して、都市圏にいながら五島市の魅力をリアルタイムで体験できる実証実験と移住相談会を組み合わせたイベントを開催するもの。場所は東京都中央区日本橋2丁目の日本橋長崎館。内容は360度カメラとドコモスマートフォンによる五島市福江島からのライブ映像配信(GOTO LIVE)、3D地図上で五島市の景勝地やアクティビティを見て楽しめるアプリケーション展示(3D観光シミュレーション)、移住相談会など。新型コロナウイルス感染症対策を考慮して予約制で実施する。
五島市は2年連続で社会増を達成しており、その要因の一つとして移住の促進が挙げられる。専任の移住支援員によるきめ細やかな対応が好評で、2016年~2020年の5年間で、784人が窓口への相談を経て五島市へ移住した。さらにコロナ禍による社会構造の変化を機に、地方への移住を検討する人が増えており、五島市への移住相談件数は過去最高を更新している。その中でも五島市を一度も訪れたことがない人の移住相談も増えているという。
五島市では「このイベントで、実際に島を訪れているような感覚や移住支援員との会話などを楽しみながら島の魅力に触れ、さらにコアな五島市ファンになっていただき今後、観光や移住下見で訪れていただきたい」としており、ドコモでも「最先端の技術をいち早く活用しながら、社会課題の解決に取り組むとともに移住促進の取り組みを続け、さらなる移住者の増加・社会増の定着に貢献したい」としている。
※VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)などの総称。