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東京建物と提携し再エネ電力供給サービス 自然電力


週刊経済2022年3月8日発行

須恵町の物流施設に太陽光発電設備

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長、川戸健司社長、長谷川雅也社長)は、総合不動産業の東京建物㈱(東京都中央区、野村均社長)と提携し、12月からPPAモデルを活用した再エネ電力供給サービスを開始する。
PPAとは発電事業者が発電設備の導入・所有・管理を自己負担し、その発電設備で発電された電力を需要家へ提供・販売する契約スキームで、今後自然電力がオンサイトPAAモデル、および自己託送制度を活用したオフサイトPPAモデルを活用し、太陽光発電設備の導入と需給管理などの再エネアグリゲーション・サービスを提供する。
自然電力は1月に東京建物が保有する物流センター「T-LOGI(ティーロジ)福岡(仮称)」(糟屋郡須恵町新原、延べ床面積約16500㎡)の屋根の上に、706kWの太陽光発電設備の建設を開始。運転開始予定の今年12月以降、本設備で発電された電気は自家消費され、余剰電力は電力会社の配送電ネットワークを介して東京建物博多ビル(福岡市博多区博多駅前1丁目)に供給(自己託送)することで有効活用される。また「T-LOGI福岡(仮称)」では、エネルギーリソースを集合的に制御する自然電力独自のアグリゲート・エネルギーマネジメント・システム「Shizen Connect」を活用した発電量予測、および関係機関への計画提出なども行うことで、同施設における再エネ設備の需給管理業務を支援する。
同社では「多様化する企業の脱炭素ソリューションニーズに応える発電事業・開発事業の展開を通じて『自然エネルギー100%の世界』の実現を加速させていきたい」と話している。