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東京学芸大学と共同研究契約締結 室町ケミカル


週刊経済2024年7月3日発行号

有機フッ素化合物の高感度分析法に関して

医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)は5月15日、国立大学法人東京学芸大学(東京都小金井市)と「有機フッ素化合物の高感度分析法に関する基礎検討」に関する共同研究契約を締結した。
近年、環境水および飲料水への有機フッ素化合物(以下、PFAS)の混入が問題となっており、PFASを安価で高感度に定量するために必要な基礎データ取得を目的としたもの。現在、同社ではイオン交換樹脂メーカーと共同での製品も開発しており、有機フッ素化合物(以下、PFAS)除去に適した製品の開発を進めている。PFASは今後の規制強化が予想されているが、現行の PFAS 分析に用いる機器は非常に高価であり、さらに前処理にも時間を要することから、PFAS の存在を容易に監視することが困難になっているという。そこで今回の共同研究契約締結により、東京学芸大学と協力し、簡便に PFAS を分析する技術を確立し、将来的な分析装置開発へつなげることを目指す。
室町ケミカルは1947年7月設立、資本金1億4300万円、従業員数243人。売上高は62億9137万円(23年5月期)。