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東京事務所を千代田区神田三崎町に移転 ヌーラボ


テレワーク主軸に移行

2020年11月の九州・沖縄地域のM&A発表件数は2件で、取引金額は約202億円だった。M&A仲介の㈱ストライク(東京都、荒井邦彦社長)調べ。
全上場企業に義務づけられた東証適時開示情報のうち、経営権の移転を伴うM&A(グループ内再編は除く)の集計。
麻生グループによる東京都の水産会社買収など、金額が大きい案件が発表された。
取引内容は次の通り。
金額が大きかったのは、セメントや建築・土木、医療関連など広範な事業を手掛ける㈱麻生(福岡県飯塚市、麻生巌社長)の子会社が、東都水産㈱(東京都江東区、江原恒社長)に対してTOB(株式公開買い付け)を実施する案件。麻生は3分の1超の株式取得を目指すが、買付予定数の上限は設けておらず、50%超を取得し、連結子会社化することも想定している。買付代金は最大約181億700万円(内容は発表時ベース)。
東都水産は豊洲市場(東京都江東区)での水産物取扱高で19%のシェアを持ち、同市場内卸売業者7社中2位の大手。麻生グループは東都水産を傘下に収めることで、食という新たな事業領域への展開に弾みをつける。
もう1件は、㈱カクヤスグループ(東京都北区、佐藤順一社長)が、業務用酒類販売の㈱ダンガミ(福岡市博多区博多駅東1丁目、段上昌治社長)の全株式を取得し、子会社化することを決めた案件で、取得金額は21億4600万円。
ダンガミは福岡、長崎の両県で業務用酒販店を展開し、小売り直営店舗も福岡市内を中心に10店舗運営している。カクヤスは今年5月に同じく福岡市にある酒類販売のサンノー㈱を傘下に収めている。

2020年12月22発行