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東京のMDVなど3社と資本提携 レイヤード
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週刊経済2023年2月14日発行
業務面でも連携
医療向けのクラウドサービス事業を手掛ける㈱レイヤード(福岡市博多区博多駅中央街、毛塚牧人社長)は1月16日、医療情報統合システムの開発などを手掛けるメディカル・データ・ビジョン㈱(MDV、東京都千代田区、岩崎博之社長)と資本業務提携を締結、医薬品卸の㈱メディパルホールディングス(東京都中央区、渡辺秀一社長)、㈱ふくおかフィナンシャルグループ傘下でベンチャーキャピタルを運営する㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区、吉田泰彦社長)と資本提携を結び、出資を受けたことを発表した。
レイヤードは、来院前に患者情報を把握できるWEB問診サービス「Symview(シムビュー)」、慢性疾患患者管理「Kakarite(カカリテ)」などの医療DXに関連するサービスを提供している。コロナ禍以降WEB問診などへの関心が高まったほか、政府が医療DXやかかりつけ医機能の強化を推進する方針を打ち出していることなどを受け、同社プロダクトの導入や開発、マーケティングを加速させる目的。業務面では、MDVが顧客とするDPC(診断群分類別包括評価制度)対象病院にWEB問診を展開するとともに、レイヤードが保有する医療データについて、MDVのノウハウを活用しながらビジネス化を目指す。資本提携したメディパルHDは以前からレイヤードのプロダクトの販売代理店だったが、提携を機に営業推進などで関係を強化する。FVPは財務戦略のサポートに加え、ヘルスケア×フィンテックの領域で新ビジネス創出を目指す。
毛塚社長は「創業25年で初の資本提携。コロナ禍以降、医療業界は変革期を迎えており、医療DXの機が熟したと見ている。医療機関の経営環境が激変する中、選ばれる病院づくりを支援したい」と話している。
同社は1998年7月設立。資本金は1千万円(22年7月1日現在)。従業員数はパート含む110人(23年1月)。昨年7月、旧メディアコンテンツファクトリーから社名変更した。福岡本社のほか、東京、大阪、名古屋に拠点を置く。