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東京の料理教室運営会社を子会社化 テノ.ホールディングス


週刊経済2022年11月15日発行

取得価額は4億2800万円

公的保育事業や受託保育事業を展開する子会社2社を傘下に持つ㈱テノ.ホールディングス(福岡市博多区上呉服町、池内比呂子社長)は10月21日、料理教室運営の㈱ホームメイドクッキング(東京都大田区、小俣大社長)の発行済み全株式を取得し、完全子会社化することを決めた。株式譲渡実行日は11月30日の予定。
ホーム社は1973年創業、2012年7月設立。資本金1億円。2021年12月期の売上高は12億9900万円、経常利益は6400万円。創業以来約50年にわたり、料理教室事業(手づくり総合教室の企画・運営)を主力に、直営校56校、指定校300校を運営し、これまでに30万人超の受講実績がある。現在女性会員を中心とした幅広い層の会員を5万人有しており、子会社化でテノHDの既存事業とのシナジーを図る。取得株式数は4万1株で、取得価額は4億2800万円。
同社では「料理教室事業を手掛けることで、既存事業の利用者との相互紹介や、サービス利用者との接点の長期化・多面化が期待できる。食を通じた新たなイノベーションを創出し、SDGsへ向けた課題解決に取り組んでいきたい」と話している。

22年12月期連結業績予想を下方修正

また同社は、2022年12月期連結業績予想で、売上高を前回予想の125億円から120億円(前回比4・0%減)、経常利益を4億5900万円から1億8200万円(同60・3%減)に下方修正した。
売上面では、新型コロナウイルス感染症の影響で休園を余儀なくされた施設が想定を上回ったことなどに起因し、受託保育事業における運営施設で稼働状況が減少。また、公的保育事業における運営施設においても入所児童数が少ない人数で推移している状況にあり、当初想定を下回る見込み。利益面では、売上原価および販売管理費の縮減に努めたものの、売上高減少とM&A関連費用の発生で当初予想を下回る予想となった。営業利益は4億7700万円から1億8千万円(同62・3%減)、当期純利益も2億5700万円から5千万円(同80・5%減)に引き下げた。