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東京の宇宙関連事業会社と包括協力協定 九州工業大学


週刊経済2022年8月17日発行

宇宙用製品開発通じた産業活性化で

国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区仙水町、三谷康範学長)は8月5日、宇宙機器輸出入事業などのSpace BD㈱(東京都中央区、永崎将利社長)と宇宙産業の活性化に関する包括協力協定を結んだ。
JAXA初の民間開放案件の「国際宇宙ステーション(ISS)『きぼう』日本実験棟からの超小型衛星放出事業」に選定された実績をもつ同社と、宇宙用製品の実用化、生産や供給体制の維持など日本の宇宙産業が抱える課題を解決するため協働する。Space BD社の「きぼう」を活用した宇宙実証サービスや事業開発力と、九工大の地上試験設備や知見などの研究力を掛け合わせて、宇宙産業の活性化を目指す。具体的には、衛星部品分野の新規参入支援や、世界を先導する既存、新技術の製品化、実践力を持った宇宙人材の教育などに取り組む計画。同大学では「本協定を通じて国内の宇宙産業が活性化し、持続可能な形に発展するように共に歩みたい」と話している。