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東京の㈱一二三から生鮮魚卸事業を取得 アキラHD


週刊経済2024年9月4日発行号

グループ7社目の新会社

地場仲卸大手㈱アキラ水産などグループ6社の持ち株会社・㈱アキラホールディングス(福岡市中央区長浜3丁目、安部泰宏代表取締役CEO)は、8月1日付で物流事業を展開する㈱リュウセイ(同市中央区赤坂3丁目、井上竜毅社長)の子会社で飲食事業・各種卸事業の㈱一二三(ひふみ:東京都港区芝浦3丁目、同)から「生鮮魚介類・冷凍魚類卸事業」を対象に新設分割した新会社の株式を取得した。
これは鮮魚および水産加工品に対するブランド化戦略の強化の一環として、新たな販売ルートの開拓および水産物の消費拡大を図るのが狙い。新会社名は「㈱ヒフミ」で、同ホールディングスではアキラ水産および㈱コウトク水産、㈱安部水産、㈱一心、㈱アキラトータルプランニング、㈱四季海鱻(しきかいせん)に次いで通算7社目のグループ会社となった。社長には上田浩祐アキラ水産社長が兼任している。ヒフミの資本金は100万円。譲渡額は非公表。
今回の事業譲渡に伴い、㈱一二三の事業スタッフ2人もヒフミに移籍。現在、ヒフミの本社登記が東京にあるため、今年9月をめどに本社事務所を福岡市鮮魚市場市場会館内に設置する。上田社長は「今回の新会社設立と新規ツールの獲得で初年度売上高25億円は最低で見込める。これを機に、今期グループ売上高160億円を目指していきたい」と話している。
アキラホールディングスは2020年1月に設立。資本金は4850万円、従業員数は10人(グループ150人)。グループ売上高は135億円(2024年3月期)。