NEWS

東京のビットメディアと業務提携  アドバンテックテクノロジーズ


コロナ感染抑制ソリューションの実証実験

産業用PC、Iot製品の開発などを手掛けるアドバンテックテクノロジーズ㈱(直方市上境飛熊、石田隆裕社長)は6月3日、クラウドベースの電力、放送、通信業界向けアプリケーションを展開する㈱ビットメディア(東京都渋谷区、高野雅晴社長)と業務提携を結んだ。
アドバンテックテクノロジーズは新型コロナウイルスの感染抑制に向けて、AI顔認証・人検出機能を搭載した産業用のエッジAI(端末自体にAIを搭載しデータを処理することで、通信速度にリアルタイム性を確保できる技術)コンピュータとサーモグラフカメラや人検知カメラなどを連携し、非接触で同時に複数人の体温測定や履歴の保管、トラッキング(追跡・分析)、密集・混雑状況やソーシャルディスタンスの監視・マネジメントができるソリューションを持つ。今回の業務提携ではこのソリューションをベースに、複数拠点で集積したデータをクラウドに集約し、管理分析できるビットメディアのクラウド技術を用いて、顧客にデータ提供できるシステムを構築。多店舗展開や多数の拠点を持つ企業のデータを集約することで、複数箇所の状況をリモートで把握し管理することができる。6月中には、都内のパブリックスペースやビジネス空間で実証実験を開始する計画。石田社長は「ビットメディア社の有する高いクラウド活用技術と業態別ノウハウにAdvantechのAI×IoT技術を結集し、実証実験を通じて社会に貢献できる課題解決型のソリューションの開発ができることは大変光栄」と話している。
同社は1966年5月設立。資本金3億円。従業員200人。19年2月に台湾の産業用PCメーカー、アドバンテック㈱の傘下に入り、オムロン直方から社名変更している。

2020年6月23日発行