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来期売上高が前期比5倍の1億2,500万円見込む   サラ   PB製品が全国百貨店に販路拡大


 衣料品の企画製造、卸売の株式会社サラ(福岡市博多区吉塚8丁目、迫田英敏社長)は婦人洋品のプライベートブランド(PB)「SARA(サラ)」の販路拡大で、06年6月期売上高で前期比5倍の1億2,500万円を見込んでいる。
 昨年4月、博多大丸の婦人洋品売場で特殊素材を用いたPB製品を販売したところ好評で、今春夏物から博多大丸や全国百貨店での販売を予定していることから大幅な増収を予想するもの。増産にあたって、オリジナルの生地を開発し、さらに機能性を高める。
 これまでOEM生産が七割を占めていたが、PB製品を専門店への販路拡大も計画していることから、来期中にも全体の出荷量に占めるPBの比率を3割から8割までに引き上げる。
 今春夏物は昨夏、博多大丸で好評だった婦人用のトップス類に加えロングカーディガンなど10~12パターンを投入。博多大丸以外にも、関東・関西はじめ全国百貨店での販売を予定。価格は6,900円から1万4,800円で、春・夏用のPB製品の売上高で1億円を目指す。
 「サラ」は、紫外線を遮断し、汗を利用して体感温度を下げ、抗菌、防臭効果があるのが特徴。オリジナル生地はこれらの機能をさらに強化したもの。

 涼感繊維使用した婦人用の帽子などを販売

 また、同社はPBの新商品として、4月から涼感繊維を使用した婦人用の帽子と手袋を販売する。
 これは好評の機能性素材を使用したPB製品のラインナップの充実を図るもの。国内の縫製工場で、同社のオリジナル生地を使用して委託生産し、全国百貨店での販売を予定している。8月までの4カ月間で売上高3,000万円を目指す。
 迫田社長は「今後も、時代や消費者が求めている機能を追及した製品を開発していきたい」と話している。
 同社は2003年7月設立。資本金1,000万円。従業員数4人。05年6月期売上高が2,500万円。
 迫田社長は福岡市博多区出身。1972年10月2日生まれの33歳。専修大学商学部卒。趣味は仕事。