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来春完成目指し響灘地区に風力発電所を建設 自然電力


5MWの風力発電設備は国内最大

自然エネルギー発電開発の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)は、北九州市若松区響町に風力発電設備と太陽光発電設備を併設した「北九州響灘風力発電所・太陽光発電所」を建設している。完成は2020年春で、同社の風力発電案件は2件目。
北九州市が公募する「北九州市若松区響灘地区への風力発電関連産業の集積促進事業」の選定を受けたもので6月27日に着工。同社では洋上用に設計された約5MWの大型風車と風力発電所を陸上に設置し、さらに太陽光発電所(約0・6MW)も併設することで土地・系統を有効活用していく。風力発電設備は国内で事業用として陸上に建設される風力発電設備としては最大(2019年6月末時)。年間発電量は一般家庭3120世帯の年間電力量に相当し、発電した電力はFIT制度を活用し九州電力に売電するほか、独自に展開する電力小売サービス「自然電力のでんき」へ供給し、販売していくことも検討する。
花田哲芝風力・小水力・バイオマス事業部GMは「太陽光、および風力発電は日本のエネルギー供給に寄与できる大きなポテンシャルを秘めている。本プロジェクトを通じ制約条件の一つである土地・系統の容量を有効活用する方法を検討していく」としている。