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来年6月から輸出に響灘港利用  デンソー北九州製作所    九州利用は同グループ初


 大手自動車サプライヤー株式会社デンソーの子会社、株式会社デンソー北九州製作所(北九州市八幡西区本城、柳生昌良社長)は、来年6月から、ディーゼル車用部品輸出に響灘のひびきコンテナターミナルを利用する。同グループが九州の港を利用するのは初めて。
 来年4月から本格的な生産が開始される、ディーゼル車用燃料噴射装置の海外輸出に伴うもの。同グループはこれまで、海外輸出の大部分を本社愛知県の港を利用していたが、将来的な輸送コスト低減の観点から、現地港の利用を決めた。同部品は07年度に250万本を生産予定。ディーゼル車の需要は大部分が海外なので、生産量のほとんどが同港から海外に輸出される予定。
 ひびきコンテナターミナルは、北九州市港湾局が中心となって2000年から開発している港で、現在も整備中。
 柳生社長は「本社愛知の港に比べ、便数やリードタイムの機能上、当初は物流コスト高になるだろうが、将来的には地場で太い物流網をつくることが重要」としている。
 同社は06年4月設立、資本金60億円。従業員数は約500人。