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来年4月、細胞の3D解析サービス開始 TCK


数十万円から

半導体関連装置メーカーの㈱TCK(福岡市東区二又瀬、小坂光二社長)は来年4月、細胞片の3D解析サービスを開始する。
今年2月に開発した細胞片を3D解析する装置「CT‐SEM」を使った新サービスで、同社に送られた生体組織や植物、高分子材料などの分析サンプルの下処理をした細胞を、レーザー照射し自動で切断。電子顕微鏡で最表面層のデータを取得し、パソコンで3Dモデルを構築する。従来はナイフで切断し、電子顕微鏡で1枚ずつ観察する方法で、解析に数日間かかっていたが、同サービでは数時間で解析できる。ネットを介し顧客と切断方法を相談しながら進めることが可能。価格は数十万円程度を予定している。ターゲット層は病気の原因を特定する病理医や大学の研究室など。3~4年後をめどに、装置自体の販売(6000万円~8000万円)も計画している。小坂社長は「まずは解析サービスで装置の優位性を実感してもらい、販売につなげていきたい。将来的には工業分野で新素材の開発にも応用していきたい」と話している。
同社は2005年3月設立。資本金2000万円。売上高約2億円(19年9月期)。従業員12人。

2019年12月10日発行