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来年4月、バイオ創業支援の新施設  久留米リサーチ・パーク


10月めどに入居者募集開始

バイオ関連の研究開発、ものづくり企業支援を手掛ける第三セクター、㈱久留米リサーチ・パーク(久留米市百年公園、田中達也社長)は来年4月、バイオ分野での創業を支援する「(仮称)福岡先端バイオイノベーション総合施設」を開設する。事業費は約10億円。
既存の研究施設「福岡バイオインキュベーションセンター」、貸工場「福岡バイオファクトリー」がいずれも高稼働であることや、スマートセルインダストリー、ゲノム編集、DNA解析など最先端技術に対応する設備のニーズが高まっていることから新設する。場所は同社事務所などが入る「久留米リサーチセンタービル」隣接地で、敷地面積は約385㎡、建物は5階建て、延べ床面積は約1758㎡。1階、2階に計4室のファクトリー(貸工場・約58㎡~約113㎡)、3階にバイオ関連の測定機器や装置を備えるオープンラボ、4階・5階に計8室のインキュベート室(約48㎡~約78㎡)を設ける。1階には交流拠点としてコワーキングスペースを新設する。10月をめどに入居者募集を開始する予定。入居期間は原則5年間で、延長も可能。新規入居者は、入居後3年間は月額2255円(1㎡あたり、共益費・税込み)で利用できるほか、新規入居後1年間は市からの補助も受けられる。同社では「研究の多くは事業化までにコストや時間を要するため、できるだけ負担を抑えられるよう支援したい」と話している。

2020年10月6日発行