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来年3月めどに70億円規模の私募リート組成 シノケングループ
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東証への上場を計画
㈱シノケングループ(福岡市博多区中央区天神1丁目、篠原英明社長)は、来年3月をめどに総資産70億円規模の私募リート(不動産投資信託)組成を目指し、リート法人設立の準備を進めている。リートの取り組みは、主業務の不動産販売のほか物件の管理などストック事業も含めた収益拡大を目的とするもの。
グループ会社で不動産ファンドを組成・運営する㈱シノケンアセットマネジメント(東京都、上坂弘社長)が私募リート組成に必要なライセンス取得の準備に着手しており、「早ければ年内にもライセンスを取得」(篠原社長)、3月のスタートに備える。リート法人はその後もシノケングループから1億円超規模の物件を中心に購入し、私募リートとして総資産300億円程度に規模を拡大し、東証への上場を計画している。以降は市場からも資金を調達して毎年150~200億円規模の物件を同様にシノケングループから購入、早期に総資産1000億円規模に積み上げる計画という。
これによりシノケングループとしては、リートへの物件売却によって安定的な売り上げが見込まれ、さらにリート物件の管理業務やガス・電気の販売などを受託することでストック事業の拡大も期待できるとしている。またリート法人はシノケングループとは独立した形になるため、リートへの売却分はオフバランスとなり財務上もメリットがあるという。
篠原社長は「リートへの売却は販促費もかからず、安定的な大口の販売先が確保できることになる。逆に土地の仕入れが課題になる可能性もあるが、そこを重視したシフトも考えられる」と話している。
2018年9月19日発行