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来年1月から持ち株会社制に移行  福山コンサルタント    「株式会社FCホールディングス」設立へ


 交通・都市など調査・計画・設計コンサルタントの株式会社福山コンサルタント(福岡市博多区博多駅東3丁目、福島宏治社長)は来年1月、単独株式移転で新会社「株式会社FCホールディングス」を設立し、持ち株会社制に移行する。
 経営機能と事業運営機能の分離によるグループ力の強化、経営効率化とガバナンス体制整備による強固な経営の構築、資本・業務提携によるコア事業の強化と新たな事業領域の獲得が狙い。8月8日に開かれた取締役会で株式移転計画書承認を決議。今後は9月28日開催の定時株主総会で承認決議を経て、来年1月4日を設立期日として手続きを進めていく。福山コンサルタントは持ち株会社の完全子会社となるため、12月28日に東京証券取引所を上場廃止となり、FCホールディングス設立と同時に東証へ新規上場する予定。
 株式会社FCホールディングスは株式会社福山コンサルタント内に本社を置き、資本金4億円。決算期は6月期。代表は福島社長が兼任する。統治形態はガバナンス強化の観点から監査等委員会設置会社となる。傘下には福山コンサルタントのほか株式会社環境防災、株式会社HMB、福山ビジネスネットワーク株式会社の3社を置く。同社は「2019年6月期を最終年度とする第3次長期プランの戦略推進のために、各事業会社においては、それぞれの役割を明確にした上で責任と権限を持って各社が事業活動に専念して効率化を図っていく。上場企業集団としては新たな事業編成やグループ全体のコーポレート・ガバナンス体制の強化、経営資源の適正配分、人材の育成を図っていくことが必要であると判断した」と話している。
 FCホールディングスの役員は次の通り。
 ▼社長 福島宏治▼取締役 中村宏、山根公八▼取締役監査等委員 池辺孝博▼社外取締役監査等委員 福田玄祥、野田仁志

 売上高は7・1%増の64億7300万円

 また同社の2016年6月期連結決算は、売上高が前年同期比7・1%増の64億7300万円、経常利益が58・8%増の5億6400万円で増収増益だった。
 交通センサス、老朽化対策、鉄道関連、CM(コンストラクション・マネジメント)関連業務のほか、熊本地震復旧関連業務増で受注高は前期比23・4%増の74億9100万円となり、売上高も増加した。営業利益は57・7%増の5億6400万円。利益面では売上高の増加と採算性の改善で大幅増となり、親会社株主に帰属する当期純利益は20・6%増の3億500万円となった。
 今期は「受注増は見込めるものの、生産力の影響を考慮した」として、売上高が0・4%増の65億円、営業利益が11・4%減の5億円、経常利益が11・5%減の5億円、親会社株主に帰属する当期純利益が18・3%減の2億5000万円を予想している。