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来年1月、秀巧社印刷と合併へ  ダイヤモンド印刷    売上高35億円規模に


 地場印刷会社のダイヤモンド印刷株式会社(福岡市東区松田、松下昭社長)は来年1月1日付で、秀巧社印刷株式会社(福岡市南区向野、間直樹社長)と合併方式で経営統合することを明らかにした。新社名はダイヤモンド秀巧社印刷株式会社となる。
 老舗・中堅同業者での対等合併。印刷市場の縮小傾向が続く中、スケールメリットと両社の強みを生かした経営資源の相乗効果で、地場業界における競争力を強化する狙い。創業98年の地場老舗・秀巧社印刷は、近年業績の低迷が続いており、ピーク時は50億円程度あった売り上げが、出版子会社の清算などを経て直近では15億円程度となっていた。従業員数は97人。一方、ここ数年で事業を構築してきたマルチメディア関連事業など前向きな要素もあり、これをさらに発展させる意味も含めて合併を決意したという。ダイヤモンド印刷は西日本シティ銀行の業務提携会社で、同行関連の印刷を軸に年商20億円程度で堅調に推移しているが、顧客のIT化、ペーパーレス化などが進み、受注の減少傾向も見られていた。従業員数は86人。また同社は顧客基盤や営業力に強みを持つ一方、秀巧社が特徴とする技術力・企画力などは不足していると考え、それを補う目的などから合併を決めた。
 合併後の売上高は約35億円、従業員数は180人程度となる見通し。新会社の本社はダイヤモンド印刷社の本社所在地となる。当面は両旧本社工場の2拠点体制となるが、近く秀巧社の設備を統合して、ダイヤモンドの工場を拡張する予定。社長にダイヤモンドの松下社長、会長には秀巧社の間社長が就く。ダイヤモンド印刷の松下社長は「合併で地場中堅上位程度の規模となる。従来以上のスケールメリットや秀巧社の技術・企画力を掛け合わせ、まずは売上高40億円を目指す」と話している。一方、秀巧社印刷の間社長は「常に、地場では先端の技術力、企画力を磨いてきた自負がある。その強みと歴史を新しい会社にも引き継いでいきたい」と話した。