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来年度中にゲームセンターなど新業態3店舗計画   久留米市のアペックス   新たな収益基盤に


 福岡県内でレンタルビデオ店などを展開する株式会社アペックス(久留米市小頭町四丁目、梶原龍也社長)は、来年度(06年10月期)中に新規事業としてゲームセンターを一店舗、リサイクル専門店を2店舗出店する計画を進めている。
 既存のレンタルビデオ、インターネットカフェに次ぐ事業として、また、成熟化したとされるレンタルビデオ市場に変わる新たな収益基盤として展開するもの。具体的な概要はこれからだが、計画では両形態それぞれの標準出店面積を約1,200平方m、1店舗あたりの総投資額を3億円とし、現在福岡県をはじめとする九州全域を視野に出店用地を物色しているという。
 梶原社長は「これからはレンタルだけに頼らない新たな事業の柱を持つ必要があるだけに、早く新規出店を実現し軌道に乗せたい」と話している。

10月決算は売上高で2%増の25億3,000万円見込む

 また同社の今年10月期決算は、売上高が前年同期比2%増の25億3,000万円、経常利益が10%~15%減の3,000~5,000万円で増収減益を見込んでいる。
 売上高は主力のレンタル部門で、既存店の一部が業態変更や競争激化で前年水準を下回るが、その他の既存店、および物販、インターネットカフェ事業がおおむね好調を維持し全体的には微増で推移。一方の経常利益が販管費は前年並となるものの、レンタル用DVDを中心とした仕入れコストの増大が利益を圧縮し減益になる見込み。
 梶原社長は「今期は組織、財務をはじめとした内部体質の強化に位置付けたが、来期は攻めの年として出店を積極化させ、大幅な売り上げ増につなげたい」と話している。なお来期は新業態3店舗の新規出店効果など見込めるため、目標売上高は30億円を設定している。
 同社は1984年10月創業、89年1月設立、資本金は3,500万円。04年10月期の売上高は24億7,500万円、従業員数は330人(パート・アルバイト含む)。現在17店舗を出店しているレンタルビデオ店「ビデオアメリカ」を軸に、カラオケ店、インターネットカフェなどを展開している。
 梶原社長は46年8月20日生まれの58歳、久留米市出身、福岡大学卒、趣味は旅行。

2005.08.17発行の速報誌『週刊経済』より