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来年にも合弁で中国に3万平方メートルのエノキ生産の新工場 大塚食品 投資額は2億2,000万円
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エノキ生産で全国トップクラスの有限会社大塚食品(大牟田市平原町、大塚力久社長)は来年にも台湾企業3社と合弁で、中国の上海―蘇州間に3万平方メートル規模のえのき生産の新工場を建設する。
同社は、エノキを培養する一瓶から取れる生産量が国内トップという技術を持っており、この技術力を駆使し、中国および欧米での販売展開を計画。年内には同社出資比率が40%で、台湾の製造、物流用の機械メーカー、台湾で業界トップの包装資材メーカー、上海にある台湾系の梱包メーカーが各20%出資し、合弁会社を設立する。来年には2億2,000万円投じ、3万平方メートルのエノキ生産の新工場を建設する。
新工場は同社が所持する工場の中で、最大規模になる予定。年間約2,200tを生産し、上海を中心に台湾、香港系および日系のデパート、スーパーを中心に販売するほか、アメリカ西部、西ヨーロッパのアメリカ系のスーパー向けに輸出も考えている。
大塚社長によると、現時点で中国の上海―蘇州間でいくつかの候補地が上っており、あとは選択する段階という。稼動時期について「8月末時点で、自社の生産技術の流出をいかに防ぐかという課題が残っている。解決策が決まり次第の予定で進めている。」(大塚社長)と話している。
08年には12億円投資し国内3カ所目の新工場
また同社は、08年に大牟田―熊本間に1万6,500平方メートル程度の新工場を稼動する。投資額は12億円で、国内3カ所目の拠点となる。
現在、大牟田市に7,260平方メートルの大牟田工場と熊本県玉名郡長洲町に9,900平方メートルの長洲工場がある。新工場を加えた3体制で、生産数を現在の3倍にし、3年後には売上高16億円を目指すことから建設する。
新工場の土地は一括で取得し、工事は2期に分ける予定。来年までに建築面積1万6,500平方メートル程度の用地を取得する。07年には第1期工事に取り掛かり、08年の第2期工事で完成し、稼動する予定で準備を進めている。
現在、長洲工場が1,200t、大牟田工場が1,300tのエノキを生産している。新工場では5,000tを生産し、3工場合わせて7,500t体制にする予定。新工場では、中国からの海外研修生などを含め、新たに200から250人の雇用を予定している。
同社は1983年6月設立。資本金1,000万円。従業員数140人(パート含む)。05年5月期売上高が7億9,480万円。
大塚社長は大牟田市出身。1958年3月20日生まれの47歳。宮崎大学農学部卒。趣味はスキー、登山、ヨット。