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来夏完成めどに第6工場建設を計画  日創プロニティ    塗装分野に本格進出


 8月8日に福岡証券取引所の新興市場Qボードに上場した金属製品加工の日創プロニティ株式会社(旧日創工業株式会社、福岡市南区向野1丁目、石田利幸社長)は、来年8月の完成をめどに第6工場の建設を計画している。
 同社は“加工のデパート”を標榜し、毎期平均3億円を投じるという生産設備の拡充とそれに伴う加工アイテムの増加で、1983年の設立以来、23期連続の増収を達成してきており、今回もその一環。第1~5工場を配する山田工場(嘉麻市上山田、敷地面積3万5,000平方m)は手狭になったため、現在、嘉麻市と近隣の用地取得交渉を進めている。第6工場は、今年3月に完成した第5工場が当初計画していた電着・粉体・焼付けが一体化できる塗装工場にする計画。同社では電着ラインまで装備する板金主体の加工業者は全国的にも珍しいといい、これまで外注していた塗装も自社で賄い、さらにコストダウンを図る。具体的な設備や投資額は今後詰める。
 石田社長は「上場後は最低でも年5~10%の増収率を確保していく。第6工場はあらゆる塗装が可能な体制を整えたい」と話している。
 同社は83年9月設立。資本金2億9,500万円。従業員88人。金属加工のなかでも、特に取引先ごとの仕様に応じた「オーダー加工品」に特化し、設備の積極拡充で23期連続増収を達成。今年8月期も売上高が前期比11%増の25億円、経常利益が同33%増の3億1,600万円の増収増益を見込む。