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本社敷地内に工場増設 藤井精工


医療器具部品の生産強化

半導体金型メーカーの藤井精工㈱(鞍手郡鞍手町大字室木、藤井福吉社長)は、約2億円をかけて本社工場敷地内に医療器具部品製造の工場を増設する。10月着工、来年2月の完成予定。
同社は2016年に米国の手術器具メーカーと提携。毎月2万個の部品を製造しているが、生産が追いつかない状況となっており、工場増設に踏み切った。目の手術に用いる手術器具部品など、医療分野の生産増強を図る。建物は、鉄骨造りの平屋で、床面積は約2倍の約1000㎡。生産能力は2倍~3倍に上がる見通し。新たに50人を採用予定。
藤井社長は「医療分野のニッチな部分のニーズを取り込んでいきたい。事業の3割は医療事業。将来的に金型製造と半々の割合にもっていく」と話している。
同社は1976年2月創立。資本金3000万円。売上高約9億円(19年9月期見込み)従業員100人。
藤井社長は1949年3月6日生まれの70歳。鞍手郡出身。八幡工業高校卒。趣味は畑仕事。今年の春の叙勲で、旭日単光章を受章している。

2019年9月10日発行