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本社北側敷地にロボットアーム工場を新設 安川電機


週刊経済2022年12月27日発行

総事業費は約40億円

モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩代表取締役会長兼社長)は12月13日、本社北側敷地に産業用ロボットアーム加工工場を新設することを明らかにした。
原材料費や物流費の高騰、不安定なサプライチェーンを背景に、国内工場を新設することで内製化率を高めると同時に製品の安定供給を図るのが狙い。新工場は2階建てで延べ床面積は約8千㎡。建物および設備に対する投資額は約40億円となる。現在、基礎工事がほぼ終了しており、2023年内に躯体工事を完了。24年春の本格稼働を目指している。
また、同社は22年秋にTOTO㈱(北九州市小倉北区中島2丁目、清田徳明社長)から行橋市今井のTOTO子会社工場跡地約7万㎡を取得。同跡地に安川電機行橋事業所インバーター工場を移設し、モーターを制御するインバーター用のプリント基板を増産する方針。場所は県道28号(直方行橋線)沿い、行橋交差点から約150m北西側。行橋新工場は27年春の稼働を予定している。なお、2工場新設に伴う総事業費は500億円超を見込んでいる。同社では「ロボットアーム工場の新設で内製化率は現行の40%から70%に引き上げ、行橋の新工場が稼働すればプリント基板の内製化率は現行2倍の50%程度に拡大する計画」と話している。