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本社併設のショールームを改装 鹿田産業
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週刊経済2022年11月22日発行
隈研吾氏がデザイン
すだれ製造、籐家具などの輸入、販売を手がける㈱鹿田産業(八女郡広川町、鹿田和正社長)は来年1月末、本社併設のショールームを改装オープンする。
同社では近年、国内外の商業施設に向けた竹すだれの提案を強化しており、その一環として「サスティナブルな竹すだれ・籐素材を使った次世代のホテル空間」をコンセプトにしたショールームに改装することで、国内外のインテリアデザイナーへの提案を拡大する。本社敷地内には、平屋建て事務所と3階建ての倉庫があり、ショールームは倉庫1階の半分にあたる約600㎡。内装は、国内外の多数の建築物を手掛ける隈研吾建築都市設計事務所が設計。6つのゾーンで構成し、エントランス、ラウンジ、客室、ショップの各スペースはホテルをイメージした。そのほか、すだれ生地のサンプルを手に取ることができる製品ギャラリーゾーンと、実験ルームゾーンを備えており、同所ではすだれ生地の伸縮特性や透過性などの検証が可能。また、改装の動画や画像を撮影しており、来年2月にリニューアル予定の英語版Webサイトで発信するほか、隈研吾氏デザインの籐家具も発売する予定。同社は「すだれ生地の繊細さを生かし、天井装飾や壁面に使用した施工事例、照明のシェードなどさまざまな用途を魅せるデザインになっている。ショールーム見学やすだれ工場での編み体験ができる地域観光ツアーパックなども販売し、多くの方に知っていただける施設になれば」と話している。
同社は1912年創業、67年3月設立。資本金は3750万円。