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本社ビル全フロアをリノベーション 新出光


週刊経済2022年3月22日発行

働きやすさと生産性の向上を追求

石油製品販売大手の㈱新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長兼グループCEO)は本社ビル全フロアをリノベーションし、このほど竣工祭を開催した。
これは社員の働きやすさと生産性の向上を目的にプロジェクトチームを発足し、かねて検討を進めていた大改装を実現したもの。「Open Flat StressFree」をオフィスコンセプトに、執務エリアは主に固定席を持たないフリーアドレスを採用し、社員が目的に応じて効率よく働く場所を選べるように、個人ワーク専用の集中ブースやグループワーク、ウェブ会議用の防音スペースなどを新設した。社員同士の部門を越えたコミュニケーションの活性化を図るため、執務エリアは部署間の壁を取り除いたほか、カフェエリアやリフレッシュコーナーを設置。1階のエントランスには、グループ会社の新出光不動産㈱が所有する熊本県八代市の山林から百年杉の間伐材を使用し、環境に配慮した温かみのある受付カウンターを造作し設置した。
また、検討段階で新型コロナウイルス感染が発生・拡大したものの前向きに捉え、ビルの安全性向上対策として「非接触」や「換気能力」を強化。屋上には機能性を向上させダウンサイズした非常用発電機や貯水槽を更新設置し、災害時対応も強化した。リノベーションと併せてペーパーレス化も推進しており、今回保有書類の50%削減を達成した。現在電子ファイリングにも取り組んでおり、さらに社員の生産性向上につなげていく方針。