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有明沿岸道、福岡―佐賀は22年度開通へ 九州地方整備局


大野島―諸富間の全区間工事着手で

九州地方整備局(村山一弥局長)は8月1日、地域高規格道路・有明海沿岸道路(大牟田市―佐賀県鹿島市、全長55キロ)が2022(令和4)年度に福岡県と佐賀県が直結すると発表した。
大川市の大野島インターチェンジ(IC)と佐賀市諸富町の諸富IC間(延長1・7キロ)で土地の引き渡しが完了。すべての工事区間で着手できることになり、残る工事行程を精査した結果、22年度に開通する見通しとなった。同区間は大川東から佐賀ジャンクションまでの大川佐賀道路(延長9キロ)の一部。すでに福岡県側の大川東ICから大野島ICまでの5キロ区間ではすべての工事区間で高架橋や橋りょうの工事が進んでおり、20年度内の開通を予定している。
有明海沿岸道路は、2017(平成29)年度までに大牟田市、みやま市、柳川市、大川市の県南部4市の23・9キロが自動車専用部として開通。大牟田市やみやま市、柳川市などの一部区間で開通した07年度以降、沿線には企業や商業施設、大学など計72社の進出が見られている。また、始点に位置する重要港湾・三池港では国際コンテナ貨物の取扱量が約10年間で約23倍に増加、道路の沿線に近い九州佐賀国際空港の利用者数も6年連続で過去最高を更新するなどインフラ整備によって生まれるストック効果が着実に表れ始めている。工事の進ちょくに合わせ、九州地方整備局は3月末に福岡国道事務所有明海沿岸道路出張所を廃止、4月から有明海沿岸国道事務所をさせ、佐賀県や熊本県での道路整備に力を入れている。県域を越えた事業を所管する道路事務所は九州では初めて。

2019年8月20日発行