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最高賞の「三つ星優秀味覚賞」を受賞   紅乙女酒造   ベルギーの国際味覚審査会で


 各種焼酎、リキュール、スピリッツなどの製造・販売を手掛ける株式会社紅乙女酒造(久留米市田主丸町、林田春野社長)は5月24日、ベルギー・ブリュッセルで開催された「2006年度国際味覚品質審査会(iTQi)」で最高賞の「三つ星優秀味覚賞」を受賞した。焼酎分野での受賞は国内初で、「三つ星優秀味覚賞」の受賞は九州初となる。
 同社が手掛けるゴマ焼酎など海外向け商品の認知度向上および自社ブランドの確立を目的に、初めて同審査会に出展した。「三つ星優秀味覚賞」を受賞したのは、ゴマ焼酎「紅乙女ゴールド」。同商品はゴマを原料に添加物を使用しない特殊発酵法を採用したアルコール38度の蒸留酒で、7、8年かけて長期熟成しているのが特徴。初期印象、視覚、香り、素材感、味覚の審査項目を経て、全ての項目が90点台(100点満点)を出した出展品が最高賞選考の条件になるという。同時に出品した「長期貯蔵酒・萬■(まんろく)」、「紅乙女・胡麻祥酎特選」もそれぞれ二つ星、一つ星優秀味覚賞を受賞した。今審査会では、世界55カ国から計430品目が出品し、36品目が「三つ星優秀味覚賞」を受賞。日本からは「紅乙女ゴールド」のほか、明石酒類醸造株式会社(兵庫県明石市)、クラブハリエ(滋賀県近江八幡市)の3社が受賞している。同社では「今回の受賞を機に一層の品質向上に努め、今後も顧客満足を追及した商品開発に力を入れていきたい」と話している。
 同社は1978年8月設立、資本金は2,000万円、従業員数は55人。05年4月期の売上高は23億円。