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最新の人工膝関節手術支援ロボット導入 社会保険大牟田天領病院
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九州では初
社会保険大牟田天領病院(大牟田市天領町、興梠博次院長)はこのほど九州初となる最新の人工膝関節置換手術支援ロボットを導入した。4月中の本格運用を目指す。
ロボット名は「NAVIO(ナビオ)」(製造元・スミス・アンド・ネフュー社)で、加齢による変形性膝関節症や関節リウマチ、骨壊死などによる人工膝関節を置き換える手術で使用される。
同ロボットは、赤外線カメラを用いて膝関節の構造や動きを3D映像化し骨表面形状を認識。そのデータをもとに患者の骨形状、膝動作に合ったインプラント計画を立てた後、あらかじめ削る位置や深さを検知したロボットが自動で動作をナビゲーションすることで、誤差1㎜、1度以下と正確に骨を掘削することができるというもの。靱帯(じんたい)を温存したまま難度の高い手術を高精度に実施できるため、患者の負担軽減や術後のリハビリがスムーズになるなどのメリットが期待できる。同病院では人工膝関節置換手術が年間120例ほどあるが、初年度はその半数の約60例で支援ロボットでの術式を適用していくという。
整形外科部長の久保田健治副院長は「患者への満足度追求はもちろん、これまで個人の経験や感覚に頼ってきた骨の掘削が、ロボット導入で全てデータが数値化されるため、後進の技術指導にも大いに役立つ。本格運用に向け術者および手術スタッフのトレーニングに懸命に取り組みたい」と話している。 同病院は1889(明治22)年に三井大牟田病院として創立。2002年に運営が三井鉱山㈱から(財)福岡県社会保険医療協会へ移管。診療科目は17科、病床数は339床、従業員は445人。
久保田副院長は熊本市出身、1957年7月5日生まれの62歳。熊本大学医学部卒。関東労災病院スポーツ整形外科、熊本大学付属病院整形外科などでの勤務を経て、95年から三井大牟田病院整形外科(現社会保険大牟田天領病院)勤務、2002年社会保険大牟田天領病院整形外科部長、07年副院長兼整形外科部長。
2020年4月14日発行