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最優秀賞に大学発VBのGrowbuddyを選出 QTnet


週刊経済2023年1月31日発行

第3回オープンイノベーションで

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は1月19日、第3回目となる新たな事業を共創するオープンイノベーションプログラム「TSUNAGU(つなぐ)2022」で受賞企業3社を決定し、最優秀賞にグローバル人材育成を支援する大学発ベンチャーのGrowbuddy(グロウバディ、大分県別府市、伊藤愛留、今本昌浩両代表)を選出した。
同プログラムはスタートアップ企業や個人などからさまざまな分野の優れたアイデアを募集し、同社の経営資源を活用した新たな事業・サービスを共創していくもの。最優秀賞のGrowbuddyの伊藤代表は現役の大学生で、同プログラム初の学生起業家の受賞。このほか優秀賞はHMS㈱(福岡市、代表:胡振程[James HU]社長)とF.MED㈱(エフメッド、福岡市、下村景太CEO)が受賞した。
Growbuddyは、メタバース上で第二言語を英語とする外国人留学生と一緒に日常的な会話をしながらオンラインゲームをプレイすることで、海外留学でしか得られなかったリアルな国際交流を体験できる「Growbuddy Play」の提供を目指し、QTnetはプラットフォームの構築などで協力し共同でサービスを開発する予定。
HMSは、端末側でAI画像解析を行い、クラウド側に解析データを転送することで、導入・運用における圧倒的なコスト削減を実現したスマートカメラAIシステムを開発・提供し、QTnetが実証実験を進めている無人店舗での活用などで協業する。F.MEDは、肉眼では見えにくいような微細な部位の外科手術・マイクロサージャリーの支援ロボット開発と、ロボットを用いた遠隔手術や訓練・手術支援プラットフォームの提供を目指し、QTnetとはマイクロサージャリーの研修環境構築などで協業に取り組む。