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昨年春発売の新商品販売が反動減で減収 ピエトロ


生産効率化による23アイテム削減も響く

東証1部上場でドレッシング製造・販売やレストラン事業を展開する㈱ピエトロ(福岡市中央区天神3丁目、高橋泰行社長)の2017年9月中間期の連結決算は、売上高が前年同期比4・8%減の49億3600万円、営業利益が23・9%減の2億9800万円、経常利益が21・2%減の2億9400万円で減収減益となった。

食品事業で主力ドレッシングの「オレンジキャップ」や「焙煎香りごま」が堅調に前年同期を上回ったが、前年同期の増収に貢献した16年3月発売のドレッシング「濃い味」「ノンオイル」の販売が前年一斉配下による反動で大きく下回った。生産効率化を図るために23アイテムの商品を削減したことも響いた。利益面では、売上総利益が工場の減価償却費の増加などで前年同期比4・6%減少したため、販売費や一般管理費が1・9%減少したものの減益となった。純利益は32・7%減の1億5400万円だった。

事業別では、食品事業は売上高が5・9%減の35億5800万円、セグメント利益が9・3%減の10億7000万円だった。レストラン事業は既存店売上がほぼ前期並みだったが、閉店店舗の影響で売上高が2・0%減の12億9500万円、セグメント損益が3600万円の損失(前年同期は2700万円の損失)。その他(本社ビル等の賃貸)事業は、売上高が0・1%減の8300万円、セグメント利益が1・4%減の4500万円だった。

下半期は食品事業で新商品による売り上げ獲得や主力既存商品の万能調味料としての食べ方提案などマーケティング強化を一層推進。今期予想は売上高が2・8%増の101億円、営業利益が20・8%増の6億円、経常利益が22・3%増の5億8000万円、当期純利益が33・9%減の3億1000万円と5月12日の発表を据え置いた。

2017年11月7日発行