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春吉3丁目に17店が集積する飲食施設を11月21日開業  東京都のジャスマックPM 同手法で全国展開へ


 商業施設ディベロッパーの株式会社ジャスマックプロパティマネジメント(東京都港区南青山4丁目、葛和満博社長)は11月21日、総事業費16億円をかけ、福岡市中央区春吉3丁目に建設していた飲食が集積する商業施設「ジャスマック酒肴小路(しゅこうこうじ)」をオープンする。
 これは不動産・金融ベンチャーを手がける株式会社リサ・パートナーズ(東京都千代田区、井無田敦社長)がファイナンス、アセットマネジメントを担当し、共同開発したもの。同施設は株式会社リサ・パートナーズによる不動産証券化ノウハウを活用し、ファンドへと移管を計画している。同施設を皮切りに同様の手法で全国展開を目指す。
 場所は通称・国体道路沿いの大型遊戯場玉屋本店西側。建物は鉄筋コンクリート造の地上2階、地下1階建て。敷地面積は1,455平方m。延べ床面積は3,100平方m。総事業費は16億円。入居飲食テナント数は17店舗。初年度全店舗の売上高として16億円を見込んでいる。
 同施設の店舗中、第66代横綱若乃花、花田勝氏の創作ちゃんこ料理の「ちゃんこダイニング若」、ふぐ料理の老舗でもある「春帆楼ごくり」、04年に東京都中目黒にオープンしたジンギスカン料理「くろひつじ」、オイスターバーの「ガンボアンドオイスターバー」、鹿児島県産と佐賀牛を中心とした黒毛和牛のみを使用した本格炭火焼肉の「清香園(セイコウエン)」が入居する。21日のオープン日に合わせて、ほぼすべての店舗も同時にオープンする。
 葛和満博社長は「今回の施設は当社が考えていた、中央区春吉地区の再開発につながる。それに加え、キャナルシティ博多や天神地区などのスポットにも近いことから、立地面ではテナント入居店舗も営業しやすい環境となった」と話している。
 ジャスマックプロパティマネジメントは1961年3月創業・設立。資本金9,600万円。従業員数21人。05年8月期の売上高は30億円。関連会社には株式会社門司港ホテル、株式会社ジャスマック、株式会社ジャスマックエージェンシーがある。

  北欧をイメージしたフランス料理レストランを出店

 また、同施設に同社の子会社である株式会社ジャスマック(福岡市中央区春吉3丁目、葛和伸隆社長)は同日、北欧をイメージした創作フレンチ料理レストラン「Min Stue SANARI(ミン ストゥーエ サナリ)」をオープンする。
 名称の由来はデンマーク語の「ミン・ストゥーエ」が日本語では「私の居間」の意味。「SANARI」が日本の古語で「然なり(そうだ)」という肯定を表す。場所は「ホテルイルパラッツォ」東側。ジャスマックグループの株式会社門司港ホテル(北九州市門司区港町)の竹中弘明総料理長がフレンチを基調とした四十種類のメニューを創作。ホテルイルパラッツォ(福岡市中央区春吉3丁目)の岡田大輔総料理長が同レストランの料理長として就任する。
 店内では暖炉などをはじめ、「ヨーロッパ」をイメージした家具で統一。客席数は計57席。7テーブルに計28席、ソファーラウンジが24席、会員専用の5席で構成。従業員数は常時10人体制。営業時間は午後6時から午前3時まで。
 葛和満博社長は東京都出身。1931年12月生まれの73歳。早稲田大学商学部卒。